発信時間 : 2022年12月07日15時24分 水曜日
富山市の医薬品メーカー・前田薬品工業が、立山町に現在、建設を進めている複合リゾート施設について、設計を担当する建築家の隈研吾さんが、 2018年12月6日、富山市を訪れ、設計のコンセプトを語りました。

隈研吾氏「日本の村というのは絶対負けない美しさがある、そういうものをデザインし直して新しい形のリゾートとして世界に発信できればというのが私の思い」
富山市で開かれた発表会で、隈さんは、このように話しました。



この「ヘルジアン・ウッド」は、前田薬品工業が、立山町総合公園東側の土地、およそ4万平方メートルに建設する複合リゾート施設です。
「美容と健康」をテーマに、1期工事では、敷地内で栽培したラベンダーなどのハーブを活用したアロマオイルの製造工房や、地元食材を使ったレストランなどを、そして2期工事では、宿泊施設や美容サロンを建設する計画です。
東京の新国立競技場や、富山市のとやまキラリなど、数多くの建築物を手掛けてきた隈さんが、設計するうえで重視したのは、日本の田園風景「村」の姿、そして、富山の景色でした。

隈さん「キーになっているのは水田と立山」「こんなにきれいな水田風景の中に溶け込むような立地が手に入っていて、しかもそれが立山という日本を代表する景観と完全に組み合わされている、この条件をうまく建築が壊さないでやってやれば、どんな絶景リゾートにも負けないと感じた」



前田薬品工業・前田大介社長「外国人でも東京の人でも、わざわざ来たい、交通費を使って時間をかけて来たいと、そういうものを探し求めている人がターゲットになると思うし、その人たちをがっかりさせないようなものを作りたい」
投資額は合わせておよそ10億円で、1期工事の区画は来年5月ごろのオープンを予定し、2期工事を含めた完成は再来年秋ごろの見込みです。



—終わり—