発信時間 : 2021年10月21日10時26分 木曜日
熊本阿蘇山噴火発生で登山客ら緊急避難 噴石や火砕流など今後も警戒 !

熊本県にある阿蘇山の中岳第一火口で20日午前、噴火が発生し、噴煙が火口から3500メートルまで上がり、火砕流が最大で1.6キロまで流れ下ったほか、周辺の広い範囲に火山灰が降りました。気象庁は阿蘇山に火口周辺警報を発表して噴火警戒レベルを3に引き上げ、火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒し、危険な地域に立ち入らないよう呼びかけています。



20日午前11時43分、阿蘇山の中岳第一火口で噴火が発生し、噴煙が火口から3500メートルの高さに達したほか、火砕流が火口の西側へ1キロ流れ下り、大きな噴石が火口の南900メートルまで飛んだのが確認されました。



突然の噴火が発生した時。噴火発生を知らせる「噴火速報」や、噴火が予想されるとして「噴火警報」が発表された時。「噴石」「火砕流」「火山灰」「土石流」「溶岩流」から、どうすれば身の安全が守れるのか。
1 ) 近くにシェルターがあれば、直ちに避難を
2 ) 山小屋は噴石貫通のおそれがあるも、外にいるよりは安全度は上がる
3 ) 避難場所がない時は大きな岩や斜面などの陰に避難を
4 ) ヘルメットをかぶって身を小さく
5 )ヘルメットがない場合は、リュックなどで頭を守る

溶岩流…..火山から流れ出る溶岩は、比較的速度が遅いため、逃げる時間はあります。ただ、溶岩は1000度にも達する高温で、近づくと大変危険です。家屋や植物も破壊し、燃やしてしまいます。
火砕流…..高温で高速の火砕流に巻き込まれると大変危険で、火口付近からなるべく早く離れるのが最も重要です。
火山灰…..量によって異なりますが、人体や交通、ライフライン、建物への影響が心配されます。
噴石…..火口の近くにいる場合、まず怖いのが噴石です。大小さまざまありますが、高速で落下してくる噴石が直撃すれば、命が危険にさらされます。
土石流…..大量の火山灰や噴石が雨水や川の水に押し流され、土石流が発生することがあります。冬の間は山から離れていても、火口周辺の雪が一気にとけて「融雪型火山泥流」が発生し、ふもとの街に甚大な被害が出るおそれがあります。

—終わり—