発信時間 : 2021年12月21日14時02分 火曜日

政府は、北海道から三陸沖で巨大地震が起きた場合の被害想定を公表した。
最悪の場合、津波による死者数は、およそ19万9,000人にのぼると推計されている。
内閣府によると、日本海溝と千島海溝沿いで地震の規模を示すマグニチュードが9クラスの巨大地震が起きた場合、北海道から岩手県にかけて、最大震度7から6強の揺れが推定される。


また、予想される津波の高さは、岩手・宮古市で最大およそ30メートル、北海道・えりも町沿岸で、およそ28メートルなどとなっている。
これに基づいた被害想定のうち、日本海溝沿いを震源とする巨大地震が「冬の深夜」に起きた場合、多くの人が就寝中で、積雪などの影響で避難が遅れるため、最悪の場合、津波による死者数は東日本大震災の被害を大幅に上回る、およそ19万9,000人にのぼるとしている。



二之湯防災相「東日本大震災の教訓をふまえ、なんとしても命を守ることを主眼として、防災対策を検討するために想定されたものだ」
一方、地震発生後、素早く安全な場所に避難すれば、津波による死者数は、およそ8割減らせるとしている。

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