発信時間 : 2020年01月06日11時18分 月曜日
東京の豊洲市場では、令和最初の初競りが行われた。

注目の一番マグロを競り落としたのは、2020年も、あのすしチェーン店だった。5日午前5時10分、令和になって初めての新年の初競りが始まった。

東京・豊洲市場で行われた、2020年最初のマグロの競り。

1kgあたりの値段が最も高い一番マグロとなったのは、青森・大間産のクロマグロ。重さ276kg。

漁師の山本昌彦さん(57)が、2019年12月29日に釣り上げた。

落札された価格は、1億9,320万円。過去2番目の高値。
競り落としたのは、競りの前に「いいマグロを買います。上限なし! 100億くらいならなんとかなるかな。今のカット!」と話していた、すしチェーン「すしざんまい」の運営会社だった。
こちらの会社は、豊洲市場での最初の初競りとなった2019年、278kgの一番マグロを、史上最高値となる3億3,360万円で競り落としている。

2020年の一番マグロについて、喜代村・木村清社長は、「やっぱり狙ったものが手に入るというのはいいよね。ちょっと高かったけど。いい目してるでしょう? 今にもウインクしそうな」と話した。


また、この一番マグロを釣った山本昌彦さんは、「やったなという感じ。漁師をやっていれば(一番マグロは)夢。(マグロ漁はどういうもの?)生活するためのものだけど、その反面、ロマンとかもある」と話した。

山本さんは4年前、所有していた船が火災に遭い、2018年に船を新しくしたばかりで、売り上げはまず、船の借金の返済に充てるという。
一番マグロは、午後に解体され、全国にあるチェーン店にも送られた。

築地の「すしざんまい本店」では、令和初の一番マグロを求めて大勢の客が詰めかけていた。どこまでも続く長い列。

こちらの本店では、通常と同じ大トロ398円、中トロ298円、赤身198円で、一番マグロが振る舞われた。
“一番マグロ”を食べた人は、「もう言葉にできないです。まさか食べられるとは思わなかったので、幸せです」と話した。

ポーランドから来日した、 “一番マグロ”を食べた人は、「5年連続で来ているが、ことしは特別。おいしかった。脂いっぱい」と話した。

すしざんまいによると、一番マグロからは、およそ1万貫のすしが取れるという。

—終わり—