発信時間:2014年01月29日12時58分 水曜日
「金正恩体制下で、北朝鮮の人権状況は悪化している」
北朝鮮の政治犯収容所で生まれ育ち、2005年に同国を脱出した申東赫(シンドンヒョク)氏(31)が28日、東京都内で読売新聞の取材に応じた。
「金正恩体制下で、北朝鮮の人権状況は悪化している」と訴えた上で、日本人拉致被害者も含め、「北朝鮮に自由を奪われた人々が、今も取り残されていることを世界に訴えたい」と述べた。
申氏は、両親が収容されていた北朝鮮・平安南道(ピョンアンナムド)价川(ケチョン)の政治犯収容所で生まれた。約4万人が収容され、外部と遮断された施設での「公開処刑、拷問は当たり前」で、6歳から炭鉱などで強制労働を強いられた。22歳の時、収容者仲間の助けで脱出に成功し、「自由や人権という言葉を初めて知った」と振り返る。
北朝鮮の人権状況について、「(スイス)留学経験のある正恩氏が指導者になり、少しは改革されると期待したが、(父親の)金正日(キムジョンイル)総書記の時代より悪化している」と分析。事実上の体制ナンバー2だった張成沢(チャンソンテク)氏の処刑については、「誰だろうが、独裁者に逆らえば当たり前に処刑される。それが北朝鮮だ」と指摘した。
北朝鮮の人権侵害に関する国連調査委員会が3月、最終報告書を出すのに合わせ、近くジュネーブで証言する。「多くの命が奪われてからでは遅い。他人の問題と考えないよう、国際社会に訴えたい」と話す。
ドイツ人監督による自身の半生を振り返る映画「北朝鮮強制収容所に生まれて」が3月,日本で上映される.(及川昭夫)
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